先週木曜日と本日、「秋の遺言書作成セミナー」と題した催しを多摩市民館で開催しました。
11月15日はいい遺言(いごん)の日です。この日を記念し、遺言書の良さを知り、気軽に書いてみるためのきっかけづくりにしていただければ、との思いから生まれたイベントで、行政書士の上松先生と共同開催でした。
遺言書についてのレクチャーと実際に遺言書を書いてみる実習の2部構成で、前半のレクチャーでは、上松さんが遺言書の基本知識を、私が遺言書作成での相続税の問題について、それぞれ説明しました。私たちが一方的に話すだけではなく、参加者の皆様も随時質問をしたり、自分の経験をシェアしたりしていただき、終始和気あいあいと進めることができました。
2回のセミナーとも、「いざというときに、相談できる人が見つかってよかった」というご感想が多かったです。遺言書や相続の相談先ということですね。そう思って安心していただけたなら、開催した甲斐があるというものです。
確かに、遺言や相続は遅かれ早かれ誰しにも起こる問題なのに、誰かに相談したいと思っても、適当な相談先が見当たらないとお悩みのかたは少なくありません。身近な人だからこそ相談しにくかったり、法律や税金の専門知識がない人に相談しても適切な回答が返ってこなかったりと難しいのです。相談先が見つからないまま、「どうしよう?」と一人悩んでいる人は多いはずです。
セミナーでも説明したように、遺言書や相続については、サポートをする専門家との人間的な相性が非常に大切なので、相談先となる専門家を探す際には、人の紹介やインターネットの情報だけでなく、自分が直に会って話してみるのがよいと思います。今回のようなセミナーもその機会の一つです。相談先が見つからず困っているかたは、類似のセミナーや勉強会に参加してみるのもおすすめです。
ちなみに、弊所のように遺言書の作成支援に力を入れている税理士事務所というのは超少数派です。弁護士さんはじめ法律系の士業ではめずらしくないのかもしれませんが。私は変わり者なのか(笑)、税理士として、この遺言書作成支援という仕事にとてもやりがいを感じています。事務所のメイン業務の一つとして、今後も真摯に取り組んでいきたいと思っています。