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web遺言相談室 再OPENしました
事情によりここ数か月閉鎖していたweb遺言相談室のサイトを、週末の突貫工事でなんとか再オープンにこぎつけました。
web遺言相談室は去年、新しく作ったサイトです。コロナ禍で対面での相談がすこぶるやりにくかったこともあって、オンライン相談専門のサービスラインとしました。
当初はメインのターゲットを「50、60代で遺言書の必要性が高い人」とし、新設された法務省の自筆証書遺言保管制度を利用して安く安全に遺言書を書こうといざなうサービスでした。
web集客のプロにサイト作成を依頼。はじめてのPBC広告にもトライし、がんばってみたのですが・・。
蓋を開けてみると、これがさっぱりダメ。
広告の反応率は異様に高く、閲覧数も悪くない。つまり、興味を持っていただいた方は多いのですが、そのほとんどは情報収集のみが目的のようで、依頼につながる成果はほぼなかったです。むむむむ・・・。
なぜだろう?商品設計が甘かったなど個人的な問題ももちろんあります。でも、最大の問題は、自筆証書遺言のマーケットが期待したほど育っていなかったことにあると分析しています。
つまり、「遺言書は書きたいけど、費用はかけたくないから、公正証書ではなく自筆証書で」と考えている人が大半で、いくら良心的な価格とはいえ、自筆証書の書き方を専門家に有料で相談したいという人は少数派のようなのです。
自筆証書遺言のマーケットが将来的に発展するとは限りません。遺言書にある程度お金をかけてもいい人は公正証書遺言を選択するという傾向が今後も続くのかもしれません。
となれば、自筆証書遺言の作成支援だけに力を入れていては、事務所の経営が行き詰まってしまいます・・・
どうしよっかなぁ・・・?と途方に暮れたので、とりあえずweb遺言相談室を一時閉鎖し、従来からのオフラインでの遺言相談をこなしつつ、しばらく思案しておりました。
今回、サイトの再OPENにあわせて、メインのターゲットを、「病気療養中などで、外出が難しい人」に変更しました。
自宅や病院からの外出がままならない。それでも、専門家に相談しながら、きちんとした遺言書を書きたいという方のために、オンラインで作成を支援するというサービスです。これ、私なら利用したいですけど、一般的にはどうでしょうね・・・?
メインターゲットをころころ変えると無節操なようにも思われます。でも、web遺言相談室の中核的なコンセプトは、
「書かされる遺言書」ではなく、「自ら書きたい遺言書」のお手伝い
にあります。この意味では、自らの意思で遺言書を遺したいと願う人すべてがターゲットであり、今回の修正は、その範囲内でのマーケティング的な観点からの微修正にすぎません。
web遺言相談室のようなサービスは他の事務所ではほとんどやっていません。新しい、希少性のあるサービスです。
今回の変更が吉と出るか凶と出るかは蓋を開けてみないと分かりません。この手の新しいサービスはトライ&エラーの連続です。当たりが出るまでくじを引き続けようと思います。
ついでのタイミングで、サイトのWordpressテーマもlightning proからthe thorに変更。テーマを変更すると、レイアウトが色々と崩れて大変でした。でもこれで弊所のサイトはすべてthe thorに統一されたので、テーマ毎に操作を覚える必要が無くなり、サイトの更新が楽になりそうです。
というわけで、再OPENしたweb遺言相談室をよろしくお願いいたします。