遺言書の力

先月末、寺尾台コミュニティセンターで相続説明会を開催しました。あいにくのお天気にも関わらず、用意した椅子がほぼ満席になりました。ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。

この説明会は寺尾台にお住いの税理士、安藤兼一先生が数年前から開催している説明会の第3回目になります。もともとのきっかけは、ある税理士から高額な相続税申告の報酬を要求された近所の方から先生が相談を受けたことだそうです。悪辣な事業者の食い物にされないよう、相続税がかかりそうな人は予め基本的な知識を学んでほしいという思いから、地元の方のためにボランティアで始められました。実家が寺尾台近くにある私もこの趣旨に賛同し、今回は行政書士として遺言書のパートを担当しました。

今回、私が一番伝えたかったのは「遺言書のチカラ」についてです。財産の分け方を示す法律文書である遺言書には大きく次の3つのチカラが備わっています。

  • 大切な人を相続トラブル(争族)から守るチカラ
  • 残された人の相続手続を楽にするチカラ
  • 財産の行き先について希望を叶えるチカラ

自分の相続が原因で、残された家族がお互いに憎みあったり、煩雑な手続きに頭をかかえたりするのをあなたは望んではいないでしょう。生涯をかけて築き上げた自分の財産が死後、見ず知らずの相続人や国庫に行くのあなたは納得できますか。

いくら気に病んでも、亡くなってからでは後の祭り。どうすることもできません。しかし、事前には手があります。そう、遺言書です。遺言書さえあれば、あなたの死後、遺言書があなたに代わって役割を果たすでしょう。そう思えば安心です。実際、遺言書を書き終わった方の多くが「ほっとした」「すっきりした」というふうな感想を口にされます。

遺言書が持つ絶大なチカラとそのチカラを信じることから得られるこれからの人生の安心感-これを説明会では「遺言書は人生のお守り」と表現しました。信じるといっても迷信ではありません。法律的な根拠がきちんと担保されています。利用しないのはもったいない。

日本では、遺言書には様々な誤解があり、これまで利用があまり進みませんでした。今年から来年にかけて施行される制度改正を機会に、遺言書がもっと利用されるようになるといいと思います。とはいえ、遺言書を一人で完璧に書くのは難しいものです。弊所も精いっぱいお手伝いさせていただきます。「遺言書を書いてみようかな」と思ったら、ぜひお気軽にご相談ください。